レインウェアってどの程度水を防ぐの?という疑問をみなさんお持ちだと思いますので、ちょっとご説明・・・
【1】防水性について
@水の浸入を防ぐには「耐水圧」が必要
…耐水圧とは?生地にかかる水圧を測定したもので、普通の雨(車での走行時に間欠ワイパーでは見にくい位の雨)の中では10,000mm(1Kg/cu)以上の数値が必要です
…実際には6,000mm(0.6g)以上あれば防水の目的を達しますが、衣服として着るときのヒジ・ヒザの伸びなどは耐水圧が落ちるので素材のデータでは10,000mm(1.0kg)以上必要と考えます
A防水機能のレベル
◇透湿・防水 [耐水圧:6,000mm(小雨)〜10,000mm(やや強い雨)]…生地が雨を通さないが、内側からの湿気は通貨させる。完全防水でありながらムレの不快感がない→透湿・防水雨衣、防寒服
◇完全防水 [耐水圧:6,000mm(小雨)〜10,000mm(やや強い雨)]…生地が雨を通さない。透湿性がないのでムレる。雨天時の着用に耐える→完全防水雨衣
◇防水加工 [耐水圧:2,000mm〜6,000mm]…一応の防水性はあるが雨がもれて濡れることがあり素材(生地)としては完全防水とはいえない→防水コート、透湿雨衣
◇撥水加工・超撥水加工 [耐水圧:300〜2,000mm]…水をはじき多少水がかかっても水滴が丸くなって染み込まないが、圧力のある雨は通すので撥水(はっ水)だけではレインウェアとして使えず小雨でももれる
☆豆知識☆ 傘は耐水圧300mmなのに雨が漏れないのは、シワがなくピンと張って水滴を流し落とすため!
【2】透湿性について
…とは?水蒸気のような'湿気’を通過させる性質で、衣服内の結露を防ぎ、ベタつき、ムレを少なくする性質です
◇透湿度:0g/u/24h =完全防水。逆に言えば防水布でないものはすべて透湿性があるということ。
◇透湿度:4,500g/u/24h =充分な透湿効果を満たす目安。ただしこれ以上数値が上がっても'さわやか’効果は同じという調査結果がある。
〜結論〜
上記からもわかるように、防水性⇔透湿性 は逆の意味をもつのです。
快適なレインウェアとは、『雨を防いで(防水)、蒸れが少ない(透湿)』この両方の機能を兼ね備えている商品です。
※撥水や防水の掲載商品には必ず耐水圧と透湿性の数値を表で説明していますのでご確認ください